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2026年卒:新人研修の実習報告会を開催(社員ブログ)
2026年6月15日

こんにちは!エスディーテックマーケティング部の若井です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
今年もまた、新入社員研修の集大成となる「新人研修最終報告会」が開催されました。
今回は2026年卒の新人社員デザイナが、webサービスのプロトタイプ作成の実習に取り組みました。
その成果として誕生したのが、社内のコミュニケーション課題を解決するためのコミュニケーションサービス『ぽい便り』。
報告会では、単にツールのデモが行われただけでなく、一連の作業を通じて新人社員が何を感じ、何を学んだのか、その等身大の成長が垣間見えました。
この熱い学びのプロセスを、皆さんと共有したいと思います。
実習の目的
エスディーテックの新人研修では、デザインエンジニアリングに関する座学に加えて、実際の案件を模した実習を実施しています。
この実習では以下の4点が実習目的、評価基準です。
ツール開発における企画〜試作
評価の実施・エンジニアの方との共同作業の経験
社員とのコミュニケーションの機会をつくる
スケジュール管理と共有
新人社員には先輩エンジニアとUIデザイナがサポートとして実習に参画し、チューターとして精神面・技術面のサポ ートもしっかりと入ります。
「言いたいけど、言えない…」社内コミュニケーションの心理的コストを解消する
今回の研修テーマは以下のものでした。
『目安箱アプリ制作』
社員の課題を発見し、気軽に意見や要望を発信できる場所を創出すること
テーマ選定の背景には、社内で「もっと気軽に意見を言える環境が欲しい」という声があったことがありました。
新人社員は、チューターを含む8名へのインタビューを通してまずは現状を深く調査。
その結果、従業員の多くが抱える「心理的な壁」と「不透明さへの不安」という2つの課題が浮き彫りになりました。
心理的な壁:
周囲の視線を気にしてしまい、発言が「無責任な発言にならないか」と懸念し、特に若手社員が発言を控える傾向がある。
不透明さへの不安:
発言内容が適切に相手に届いているか、あるいは誰かに聞かれているかどうかが不透明である。
そこでこのツールでは、これらの課題を解決するサービスを目指すことになりました。
・心理的コストを軽減 (立場や人との距離感に左右されない)
・考えの届け先を最適化 (考えを適切な場所に届ける)
・周囲からの反応を得て成功体験を積み、言いたいことを言えるという発言への自信を産む
そして…報告会でお披露目された成果物はこちら!

アプリ名:『ぽい便り』
サービス名は、お便りを「ポイっと投げる」ような気軽さで意見を共有してほしい、という思いから名付けたとのこと。
デザインモチーフは『森のラジオ』。
誰かに届く「森のラジオ」:温かさを持った匿名サービス社員がリスナーとして森のラジオにお便りのハガキを送るイメージなのだそうです。
匿名投稿につきものの「トゲのある内容」への懸念を和らげるため、暖かみのあるアナログな質感をデザインに取り入れ、メンバー間で平和なコミュニケーションを取れる憩いの場を表現したとのこと。
私がとくに気に入ったのは、ラジオの周波数のツマミを想起させるタブデザイン。
ナイスアイデア〜。
目にも優しいほっこりテイストなUIデザインです。
最近の若者は、アナログの要素をおしゃれに効果的に取り入れてUIに融合させるのが上手ですね。
主な機能と工夫された点は以下の通りです。
既存コミュニティとの連携強化(Slack)
単に新しい場所を作るのではなく、普段から全社員が利用しているSlackとの連携により、既存社内チャンネルに代わる場を設けて交流活性化を図る。これにより投稿が社員の目に留まりやすく、無視されるリスクも低減される想定。
投稿先に合わせた届け先の限定
匿名性を守りつつ、誹謗中傷などのネガティブな投稿を防ぐため、投稿先を特定の個人ではなく「管理部」や「全員」といった単位に限定する設計を採用。
直感的でストレスのない操作性
投稿画面やコメント画面への遷移にはポップアップ表示を採用。意図せず前の画面に戻ってしまうことを防ぎ、ユーザーがストレスなく意見を投げられるよう配慮。
なりすまし対策としての「あいことば」機能
エンジニアからの提案により実装されたのが「合言葉」機能。自分自身で投稿した証明を可能にするもので、セキュリティと利便性を両立させるための仕組みとのこと。


一連のデモ操作では、カテゴリー選択、宛先を設定と、画像添付や「合言葉」機能で本人証明を行う一連の流れが実演されました。
企画から画面設計まで、UI/UXデザインは新人社員がメインで進めました。
企画段階での現状調査やアイディエーション、ペルソナ設定、カスタマージャーニーマップの作成などの一連の分析工程も丁寧に行われていました。

それらを経て作られたワイヤーフレームが、これまた丁寧かつ高品質。
様々な視点からアイデアを出した経緯がわかります。
今回は新人社員がデザイナのみなので、先輩エンジニアがサポートで実装を行いました。
それにしても…プロトタイプの完成度が高い!
UXがしっかり考慮されていて綿密な設計です(画面遷移や挙動の設計が明確明瞭)。

発表資料も、考案した議題解決のためのアイデアや制作プロセスが図解と共に丁寧に落とし込まれていて、とてもわかりやすい資料となっていました。
自分が同じ歳のころ、こんなに理路整然としたプレゼンや受け答えが果たしてできていただろうか…
最近の若者…というか、エスディーテックに入る新卒社員って本当にすごい。
新人社員が乗り越えた壁と今後の課題
報告会の終わりには、成果物と要求事項を比較し、未達事項の原因の振り返りもありました。
「ツール開発における企画~試作・評価の実施」「エンジニアの方との共同作業の経験を学ぶ」「社員とのコミュニケーション機会をつくる」といった実習の本来の目的はほぼ達成できました。本当によく頑張りました〜。
しかし、新人社員としては、その裏側で色々な葛藤があったようです。
特に苦労した点として、オンライン環境下でのコミュニケーションを挙げていました。
常時接続していたものの、自身の進め方やタイミングへの配慮から「もっと積極的に頼るべきだった」と反省を述べていました。
また、プロジェクト計画においても、インタビューと課題整理を同時並行で進める当初の予定が叶わず、その点が作業のボトルネックになってしまい遅延を生んだ原因と認識し、
・制作において曖昧な状態を放置しないこと
・立ち止まって今できることを整理すること
・途中経過でも周囲に共有して認識をすり合わせること
を、今後の業務における反省点に挙げていました。
そして、最も深く感じたのは「組織で動く責任の重さ」だったそうです。
・自分の作業の遅れが周囲に影響を与えること
・金銭を対価として受け取り、取引先がいるということ
これらは学生時代の責任感とは大きく異なると実感したと語られました。
この経験は、新人社員にとって一人のビジネスパーソンとして成長していくための大切な学びとなることでしょう。
経営層からの期待とサービス正式移行への道
報告会の終盤では、チューターや参加者から温かく、そして未来を見据えたフィードバックが寄せられました。
◾先輩エンジニアからの評価
既存のSlack連携を選んだ判断の賢明さや、新入社員ながら難しい意思決定を一人で行った点を高く評価。このプロジェクトを正式なSlackチャンネルへの移植の意向が示され、サービス実現に向けた具体的な一歩となりました。
◾メンターからの評価
新人社員の冷静で理路整然とした仕事ぶりと質疑応答への受け答えから、コミュニケーション能力を高く評価。今後は「決断の理由を顧客に説明する能力」をさらに伸ばしてほしいと期待を寄せました。
このプロジェクトは、単なる研修の成果物で終わるのではなく、今後、社内コミュニケーション活性化のための正式なツールとして、引き続き改善に取り組むとのことです。
最後に
「ぽい便り」は、発言内容に合わせた届け先の設定や、既存サービスとの差別化された発言環境の形成という点で、お題の内容はしっかり達成できていました。
一方で、新人社員は、ユーザーに自発的に投稿してもらうための機能やアプローチが不足していた点も、今後の課題と認識していると のこと。
ただ作り上げるだけでなく、すでに今後のサービスの改善点なども冷静に分析していました。
新人ながら、モノづくりのマインドの大切な部分をすでに持っていて素晴らしいですね。
さらにフィードバックを受け、報告会の最後に新人社員は
・周囲を頼ること
・なぜそのデザインにするのかという意図を追求し、説得力を持たせること
の2点を今後の目標として掲げていました。
今回の研修を通じて得た、デザインシステムや情報リテラシーの考え方、そして組織で働くことの責任感は、今後の業務において強力な武器となるでしょう。
毎年のことですが、新入社員がわずかな期間でここまでの成果を出したことに驚くばかりです。。
非常にレベルが高い。
私たちマーケティング担当としても、このサービスが社内でどう活用され、どんな良い変化を生むのか、引き続き注目していきたいと思います。
新しい一歩を踏み出した新人社員の活躍にご期待ください!