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2025年卒:新人研修の実習報告会を開催(社員ブログ)

2025年6月2日

2025年卒:新人研修の実習報告会を開催(社員ブログ)

こんにちは、マーケティング担当の若井です。


今年もやって参りました、新人社員による新人研修実習報告会!


個人的に毎年とても楽しみにしているこの報告会。

今回の実習内容も、新人社員の創意工夫が詰まったとても興味深いものだったので

その成果をご紹介します。


今年も執行役員や部長陣も含め、50人以上が参加しました。


エスディーテックの新人研修では、デザインエンジニアリングに関する座学に加えて、実際の案件を模した実習を実施しています。

今年は2025年卒の新人社員デザイナがこの実習に取り組みました。


先輩エンジニアとUIデザイナがサポートとして実習に参画し、スマホアプリのプロトタイプの作成がお題となりました。

実習中は、新人社員にチューターとして先輩社員が付き添い、精神面・技術面のサポートもしっかり入りました。


実習テーマは

社内コミュニケーション活性化のためのランチポータルアプリ制作」。


この実習では、ツール開発における企画~試作・評価の実施として、


  • ツール開発における企画~試作・評価の実施

  • エンジニアの方との共同作業の経験

  • 社員とのコミュニケーションの機会をつくる

  • スケジュール管理と共有


上記4点が目的とされました。


実際の案件で使える情報の管理・伝達方法を習得するために、

今年も昨年同様、自社内のコミュニケーションの課題解決に取り組む実習となりました。


今回の新人研修の参画メンバーは、

業務時間内で社内コミュニケーションが盛り上がりやすいタイミングとして出社している社員みんなが取る昼休憩:ランチタイムに着目し、この時間の有効活用が社員同士の円滑なコミュニケーションのチャンスとなり得ると考え、今回の実習の軸に取り入れました。


実習ではまず現状調査を行い、課題とアプリの方向性のヒントを得るために、グルメアプリやコミュニケーション活性化の事例調査が行われました。

さまざまな角度から現状調査を重ね、丁寧な課題の見直しも
さまざまな角度から現状調査を重ね、丁寧な課題の見直しも

はじめに、社内の既存メンバーに対話においてどんな問題点や悩みがあるのかについてインタビューを実施し、社内コミュニケーション減少の原因として、まず以下3点が挙げられました。


  • 普段関わりのない人をランチに誘いにくい

  • 共通の話題がない

  • 社員の顔と名前が一致しない


さらに、こちらも課題として仮定されました。

  • ランチ時間の多様性による時間的制約


これらの課題を解決するために、ペルソナ策定、カスタマージャーニーマップ、アイディエーション、ストーリーボードなどの定性分析手法が用いられました。


要件策定イメージ(アイディエーション、ペルソナ)
要件策定イメージ(アイディエーション、ペルソナ)
要件策定イメージ(カスタマージャーニーマップ、ストーリーボード)
要件策定イメージ(カスタマージャーニーマップ、ストーリーボード)

上記を受けて、新人社員が課題解決としてアプリに取り入れるべきと判断した機能はこちら。


  • コミュニケーションを活発にするための機能

  • 継続使用してもらうため社員の情報を知るための機能

  • その他の機能


アプリを通して社員のコミュニケーションが円滑になることで働きやすい環境を目指すことを定性分析結果として掲げました。


スケジュールの策定、要求事項の分析、タスクへの落とし込みなど、制作の必須工程もすべて新人社員を中心として進められました。



そして…報告会でお披露目された成果物はこちら!


レトロな雰囲気のUIデザイン。オシャレ〜。
レトロな雰囲気のUIデザイン。オシャレ〜。

冒険ゲームっぽいレトロテイストのデザイン。色味がオシャレで可愛い。


アプリ名:『ノマドランチ』

コンセプト:気軽にはじめるランチコミュニケーション

Androidスマホアプリです。



デザインテーマは冒険・探検。アプリのキーワードを冒険や探検に設定し、ゲーム風のデザインで社内ツールとの差別化を図ったとのこと。

おー、やはり私の予想通り、RPGっぽいUIデザインな訳だ…!



メイン機能を紹介すると、

食の好みを登録する質問箱、ランチの意思表示機能、ランチイベント、ゲリラランチ…

それぞれ本当にナイスアイデア。

使ってみたくなる楽しそうな機能が盛りだくさん。

Figmaで作成したプロトタイプで各種機能の動作確認も可能
Figmaで作成したプロトタイプで各種機能の動作確認も可能

社内にあるメンバーそれぞれの業務状況を考慮しつつ、アプリで社内のメンバーとのランチタイムのチャンスを自然発生的に生み出し、さらには何気ない会話のキッカケを掴むこともできる、という仕組みです。


あしらいや画面遷移を含め、UI/UXデザインは新人社員が行いました。

今回は新人社員がデザイナのみだったので、先輩エンジニアがサポートでAndroid開発を行いました。


報告会の発表内容の説明のわかりやすさ、先輩社員との質疑応答の場でも的確な回答が繰り広げられ、丁寧な課題分析と業務理解が早いからこそだなと思いました。


発表資料も、彼らが考案した議題解決のためのアイデアや制作プロセス等が図解と共に明確に落とし込まれていて、視覚的にもわかりやすいものでした。


『ゲリラランチ』など、中年層にはなかなか思いつかないような若い視点での斬新なアイディエーションがとにかく秀逸だったな、と印象に残っています。



報告会の終わりには、成果物と要求事項を比較し、未達事項の原因の振り返りもありました。


新人社員からは、

「スケジュール管理や計画通りに進めることの難しさを痛感した。タスクに優先度をつけ、進捗はまめに報告し、限られた時間内での推進力や解決力の必要性を学べた」

「気づいたことや疑問は見過ごさずに都度解決することが大事」

「ものづくりの中に目に見えない仕事や配慮があることを感じた」


といった、中堅の我々も共感できる反省点・感想が挙がりました。

やはり初心忘れるべからずですね。


一方で、

「ツール開発における企画~試作・評価の実施」

「エンジニアの方との共同作業の経験を学ぶ」

「社員とのコミュニケーション機会をつくる」といった実習の本来の目的はほぼ達成できました。

本当によく頑張りました〜。


報告会の参加者からは、さまざまな視点からの的確な指摘や改善に向けたアドバイスがあり、新人社員にとってはとても有益な時間になったことと思います。


全体的なフィードバックとしては、

「面白い、親しみやすい、ナイスアイデアな機能」

「魅力的で面白い、直感的なUI」

「創意工夫が見られる導線設計」

「社内コミュニケーション活性化だけでなく、周辺の商業施設等も巻き込んで収益化も見込めそうな機能がうまく盛り込まれている」

などなど、実習の成果と報告内容に高評価の声が多くあがりました。


入社から5月中旬という短い期間で、新人社員にたくさんの学びがあった今回の研修報告会も、暖かい拍手と称賛で終了しました。


以上、2025年卒新人研修報告会の報告でした!

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